千葉理事から山登りの写真とコメントをもらったので紹介します。
日光白根山 ご来光
3年前から昔の会社の同僚と山登りを始め、月一回のペースで関東近辺の日帰りで行ける百名山、二百名山頂を目指しています。世の中お盆の際中ですが、8月13日には日光白根山(標高2578m、関東最高峰)に登頂しましたが、登山口から頂上まで誰にも会わない禁断の時間帯、真夜1時からヘッドライトを点けてスタート。
霧の中を歩き始めるとすぐに鹿に出くわし、迷いそうな登山道を案内してくれました。足元しか見えない静寂の山道をひたすら登ると弥陀が池にたどり着き、霧が晴れて(雲を抜けて)星空と月に照らされた山頂が見えてきました。幻想的な雰囲気に浸っているとペルセウス座流星群の流れ星が、ひとつ、ふたつ、みっつ、一瞬の輝きを放ちました。空が白んできてもうひと踏ん張りと最後のガレ場に掛かりましたが、登り始めた時間が少し遅れたこともあり、やむなく山頂でのご来光は諦め、ガレ場の石に腰掛け、5時から数分の光のショーをコーヒーで温まりつつ堪能しました。
北から東へ流れる雲海が朝日を受けて色を変えていきます。100mほど下の林からは鹿や鳥の鳴き声が聞こえてきます。明るくなった空を見上げ重い腰を上げ30分ほどで頂上に到達しました。すると反対側のルートから2人が登って来ました。こちらが先だったので少し悔しそうでしたが、これまでの登山の経験をしばし語り合い、下りはそちらのルートへ向かいました。明るくなって斜面を見渡せるようになり、岩や石の間にけなげに咲く高山植物の花々に出会えました。下山途中五色沼の湖畔で朝食を取り、そのあとはすれ違う人たちに驚かれつつ、早々に下山しました。
奥日光湯元で朝ぶろにつかり、汗を流し、下界の日光は雨でしたが穴場のそば屋で昼食取り、助手席で睡魔に襲われているうちに友人が自宅まで連れて行ってくれました。6月は燕岳に挑戦するも行き帰りずっと雨で、ずぶぬれで山荘たどり着き、翌日の登頂もあきらめ悔しい登山でしたが、その分を埋めてくれるこれまででベスト3に入る記憶に残る登山となりました。
千葉行雄